研修報告
 
平成13年度 全日本私立幼稚園連合会九州地区会
第17回教師研修大会 福岡大会

第3分科会

−心の教育について考える−
身近な自然にかかわっていくことは、 子どもの成長にどんな意味を持つかを考える。

平成13年8月21日
9:00〜14:10  12:00〜12:10 閉 会
会場 アクロス福岡・福岡ガーデンパレス他
都合により変更が生じることがあります。 ご了承ください。

助言者 琉球大学 教授 富士栄 登美子
司会者 うみのほし幼稚園  教諭 高良 ゆう子
問題提議者 沖縄 クリスチャン教育センター幼稚園 教諭 宮城 かずみ  
    
§主題設定の理由
 身近な自然とは、幼児が登園の途中でふと出会う道端の花や季節の変化を知らせてくれる店先の果物や野菜、近くの公園で発見する木々の大きな葉や小さな木の実、堰堤の樹木で体を休める小鳥や花壇にやってくるハチやチョウ、あるいは園で飼育栽培している動植物、気温の変化や雨、風、雲などの自然現象もある。  

 このような自然は幼児に色々な思いや感情、驚きや発見、喜びや失望を経験させてくれる。

 例えば、緑のバラの芽に群がるアブラムシとそれを狙うテントウムシ、さらに撃退させようとするアリの戦いは時間を忘れさせるほど子供たちを熱中させる。思わず握りしめて鳴かなくなったセミに小さな命の終りを知って、一瞬ギクッとしながらもどうしようもない現実を意識することもあるだろう。
 こうした経験が幼児の心をとらえ、心にいろいろなものを育てている。そこではいったい何が育ち、そのことがどのような意味を持っているか、幼児と自然のかかわりの中で考えてみたい。

§研究の方法と道筋の例
☆幼児にかかわってほしい身近な自然とはどのようなものか。それはどのようなことを幼児に気づかせ、感じさせるものか考える。   
☆身近な自然から幼児はどのような思いや感情を受け止めているだろうか。そしてそのことは幼児とってどのような意味があるのかを考える。   
☆幼児は、身近な自然とのかかわりによって、やすらぎや、やさしさ、厳しさをどのように感じ、気づいていくのかを考える。


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