研修報告
 
平成13年度 全日本私立幼稚園連合会九州地区会
第17回教師研修大会 福岡大会

第4分科会

−心の教育について考える−
人格の基礎が形成される幼児期において、 道徳性の芽生えを培う保育について考える。

平成13年8月21日
9:00〜14:10  12:00〜12:10 閉 会
会場 アクロス福岡・福岡ガーデンパレス他
都合により変更が生じることがあります。 ご了承ください。

助言者 佐賀大学 教授  新富 康央
司会者 あさひ幼稚園  園長  松雪 眞紀子
問題提議者 沖縄 上峰幼稚園  教諭 楠川 加奈子 
    
§主題設定の理由
 私立幼稚園は、建学の精神として倫理・道徳的あるいは宗教的理念をその根本としているところもある。その形態はさまざまであるが、人が生まれ育っていく過程で、人間形成の基礎を培う幼児期に道徳性の芽生えが見られることの意味を考え、心の育ちをどのようにして援助していくかを考えることは極めて重要なことである。
 現代社会の市民道徳の乱れを見るにつけ、幼児期からの道徳性の芽生えを育てていくことは幼児教育の重要な課題となっている。
 教師と幼児との日々の出会いを通して、幼児の人間としての育ちを援助するにはどのようなことが大切であるか、また、道徳的な環境が幼児の育ちにどのような影響を与えるか、実践を通して考えてみたい。

§研究の方法と道筋の例
☆幼児がさまざまな人間関係の中で葛藤し、親しい仲間との交流を深めるために、     自分の気持ちを抑制する働きをどのように育てているか、具体的な事例をもとに考える。  
☆小さな生き物に対しての心づかいや自然を愛する心を、どのような場面で獲得しているのだろうか。また、やさしい心と同時に、生き物に対する残忍な心を合わせ持っているバランスは何なのかを具体的な事例を通して考える。   
☆いろいろな生活の場面から、幼児に抑制したり感謝したりする心が育つことの意味を具体的な事例を通して考える。   
☆子どもは大人の行動を模倣しながら成長していくが、子どもの道徳性の発達において重要な人的環境である教師は、自分自身の行動においてどのようなことを心がけたらよいであろうか。
- 福岡県私立幼稚園振興協会 -